旅の余白

出発までの日を数える旅人が、五つと三つに積まれた計八つの金色の杯に背を向け、荷物を手に月明かりの曲がりくねった山道と遠い駅へ歩いていく

カウントダウン。9.23

出発まであと五日。返事のない商社、売り切れたチケット、たちまち過ぎる時間が、書くことのできない物語の転換点とともに迫ってくる。

今日もまた、留学エージェントからも、連絡を取った日本企業からも、何の返事もない一日だった。いくつかの日本企業から届いた自動返信には、メールを受信してから三日以内に連絡すると書かれていた。明日になれば、彼らが本当にその期限を守るのか分かるだろう。

とはいえ、ニュースの見出しを見ると、日本は今週、シルバーウィークの連休らしい。返事も、やはりもう少し待たなければならないのだろう。

出発まであと五日。深く息を吸い、期待と傷つくことへの怖さが少しずつ入り交じった気持ちを抱えている。

もともとは、なにわ淀川花火大会のチケットを買い、会場に入って見ようと思っていた。ところが、実際の販売ページまで進んで初めて、チケットがすべて売り切れていると知った。

そこで慌てて、京都の時代祭のチケットがまだ残っていないか調べた。一方のサイトは、会員登録と購入に日本の電話番号が必要で、もう一方はGoogle Payでしか支払えなかった。挫折した末、唯一の準備として、日本で使えるeSIMを注文することにした。

さらにGoogleから電化製品の電圧について注意を促されたため、ドイツから電化製品を持っていく考えも諦めざるを得なかった。

まだ時間は十分にあると思っていたのに、日々はいったいいつの間に、こんなふうに過ぎてしまったのだろう。

先週も同じだった。ウェブサイトの開発に追われ、大量のcoding tokenを使っていたときは、tokenがあっという間に燃え尽きるように感じた。

今週は、tokenをまだ何に使ったという気もしないのに、残っているtokenはもうリセットされようとしている。

まさしく、時間の相対性が生む逆説だ。

二週間の休養期間に入ってから、私は再び、ゆっくりと「黒翼ユニバース」の中伝を書き始めた。

かつて終伝を書いていたときと少し似ていて、後ろへ進めば進むほど、抵抗が大きくなる。

私は今、中伝における人物関係の転換点で立ち止まっている。「運命に定められた」展開に近づけば近づくほど、かえってその定められた軌跡を書けなくなる。それよりも、構想の中で一度も設計しなかった出来事や人物のほうが、おそらく枠組みという条件に縛られないからこそ、自由な空気の中で自分自身の姿へと育っていく。

これが創作というものなのかもしれない。自分にしか感じられない曲折と葛藤に満ちた一本の道だ。

そして、私が一日に生み出せるものは、実のところかなり限られている。

物語の転換を考えるために費やした思考が文字になったあとは、ブログの更新を考えるだけの頭も気力も、もう余っていない。

だから、今日はここで筆を置くことにしよう。

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