旅の余白

雨の夜の寮と澄んだ朝の光の境に東アジア人女性が立ち、荷物と配送車と白い自転車のそばで、低い塀の向こうの四本のひまわりがただ一つの太陽を仰いでいる

ネット通販。10月4日

雨に足止めされた寮で、翌日届く驚きの便利さが、その裏で回り続ける人の労働と、明日から始まる新しい生活を照らし出した。

今日は雨だった。雨の日は、外へ出るのがとりわけ億劫になる。

そのうえ、何日分ものブログが溜まっていたので、時間の大半を記録の穴埋めに使った。

人力で文章を生み出すというのは、本当にずいぶん「効率が悪い」。何時間もかけたのに、できあがったのは数千字にも満たず、しかも何の輝きもない出来事の羅列のようだった。けれど人間は、AIが自分の文章を真似て生み出せるところまで訓練されることも怖がっている。そうなったら、人間は自分に何ができるのかさえわからなくなってしまうのだろうか。

もし、人間の価値や意味が、自分の観点や感情や思索を表すことにあるのだとしたら?

機械の思考と人間の思考は、やはりまったく同じにはならないのではないか。

ずっと寮にいたので、ちょうど荷物が届くのを待つことにした。

日本に来て二日目には、もう日本のAmazonを使い始めていた。その速さには本当に驚かされた。Prime会員ですらないのに、翌日配送が選べたのだ。

商品が届いた翌日、期待に胸を膨らませながら箱を開けたものの、品質はとても自分が受け入れられるものではないとすぐに感じた。返品するか、我慢して受け取るか、十分ほど迷った。

返品するなら、プリンターもないのに、どうやってラベルを印刷すればいいのだろう。

十分後、ドイツへ戻るときのごみを増やしたくないという理由で、きっぱり決めた。知るものか。気に入らないなら返品する。

ところが、返品の手続きは驚くほど簡単だった。ラベルを印刷する必要すらない。商品を包んで返品ボタンを押すと、Amazonから返品用のQRコードが送られてきた。それをどこかのLAWSONへ持っていくだけで、返品は完了した。

台湾のShopeeのサービスを思い出した。

ドイツにも似たような返品の仕組みは導入されているけれど、返却拠点は日本や台湾ほど密集していない。わざわざ遠くまで行かなければならないこともあるし、荷物の取扱店は二十四時間営業ではないことが多いので、閉まる前に滑り込まなければならない。週末、とりわけ日曜は、営業していないこともしょっちゅうだ。

ネット通販がこれほど便利だと、つい手がうずいて、またあれこれ細々したものを買ってしまった。

注文したのは土曜日だったのに、Amazonは、Primeに入れば日曜、つまり翌日に受け取れると私を誘惑してきた。

私は心の中で思った。お願いだから。今は土曜の夜十時過ぎだよ。今注文して、本当に明日届くの?

好奇心に負けて、いつでも解約できる三十日間の無料体験を押してみた。期間が終われば会費は六百円だという。それにもまた驚いた。

六百円?!

見間違いじゃないよね?!

ドイツなら、一か月少なくとも十ユーロ近くするのに!

六百円なら入るよ! ネット通販を思いきり使い倒す!

ところが今朝早くから、ピン、ピン、ピンと発送通知が届き始め、夕方には商品が本当に到着した!

クロネコで届いた一件だけは、配達員が荷物を宅配ボックスに入れてくれなかったけれど(対面で受け取る必要があったの??)、それ以外は、昨夜注文したものが本当に二十四時間もかからず届いた。

驚き、喜びながらも、背中には冷たい汗が流れた。

週末だよ!

今日は日曜日だよ!

休むことなく二十四時間回り続けるこの国では、いったいどれほどの人間の血と汗が、この便利さを支えているのだろう。

そこへドイツの首相は、現在のドイツの衰退は、ドイツ人が怠けすぎ、労働時間が短すぎるせいだと言う。

お願いだから、こんなふうに軸が回り続けるような働き方を、ドイツ人が受け入れられると思う?

日本の店や飲食店へ入ると、全自動の券売機やセルフレジはもう当たり前で、そこに、これからますます成熟し発達していくロボットの操作も加わっている。

ドイツの首相、本当に、人間の超長時間労働という古い道へ戻ることが正しい方向だと思っているの?

人間は、こんなふうに消耗させられるものなのだろうか。

私たちは、何もかも手作業でこしらえなければならない太古の時代に生きているのだろうか。

だから私は、中国を大げさに持ち上げるドイツ人YouTuberの多くは、「見識がない」か、あるいは「中国を見下している」のだと言う。

高度な自動化と信じられないほどの便利さは、数多くの東アジアの国々にとって日常の一部だ。

それなのに、日本のセルフ注文や便利な物流を大げさに持ち上げるドイツ人YouTuberを、私はどうしてあまり見かけないのだろう。

(しかも日本のAmazon物流の効率は、台湾のShopeeより高いと私は思う。)

それとも、日本が先進国に属しているから、こうしたサービスにはそれほど驚かないだけなのか? それが「中国への侮辱」でないなら、何が侮辱なのだろう。彼らが以前からずっと中国をひどく遅れた国だと思っていたことを、生々しく証明しているだけではないか。

まあいい。

明日は語学学校への登校日だ。

新しい生活が始まる。

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